99の忘備録

クラピカ推しの人間が書いてるからそこんとこ注意してくれ

アニメ「少女革命ウテナ」感想

少女革命ウテナを見た。

世界を革命する力?薔薇の花嫁?世界の果てとは?という一話から終盤までずっと“?”が付き纏うのにわからないからこそ気になって続きを求めてしまったら最終話だった。

最後の場面、アンシーが暁生と決別し鳳学園を出ていくところすっっっごくよかった。鳳学園の生徒も生徒会のメンバーもウテナを忘れていってて、ぞわぞわしながらも最後は笑顔のウテナ出てくるよねって期待してたらウテナの姿はなくて...ぽっかり心に穴があいたようだった。王子様になれなかったウテナ...自己犠牲で助けられた薔薇の花嫁...なの?と思った。けど、よく考えたら最初からこれは世界を革命する話であって、世界とは王子様とお姫様のいる(役割のある)世界であり、王子様もお姫様もいない自分らしく生きる世界への革命がテーマならアンシーはお姫様の役割をやめ一人で歩いていく決心をしたし、ウテナも王子様にならず鳳学園の外の世界で一人で生きてるはずだし、10年後に一緒にお茶を飲むはずだし、何よりアンシーが最後ウテナ様じゃなくて“ウテナ”って呼んで前向きな表情だったのがとても良かった。

ラストシーンが心に残るアニメだった。

 

ところで、暁生と冬芽が裸だったり一緒にベッドに寝転んでたり写真撮り合ってたりしたのはなんだったんだ、真意がわからない...。

薔薇の模様(イラスト)がくるくる回るのは何の比喩だったんだろうとか...多分何かの表現なんだろうけどそこまで読み取れなかった。

最初の10話くらい本当に意味がわからずけっこう苦しかったけど根室記念館辺りからぐっと面白くなった。すごく真剣な話だと思えば七海のカウベルとかカレーとか急にぶっ飛んでくるのでびっくりしながらもこの時代ならではの余裕(?)を感じた。(今のワンクール12話!ではなくじっくりゆっくりキャラクターを好きになっていけるような雰囲気)

 

毒入りの紅茶のはなしの空気感とかアンシーが飛び降りようとする「逃げるのか!」のシーンとか好きなシーンはたくさんあるけど、冬芽と西園寺が二人乗りバイクに乗っていて、タイタニックポーズしていた西園寺が冬芽に「立つと危ないぞ」って言われて数秒後に「ああ」って言ってちゃんと座るとこが今一番好きなシーンです。